ブラジルの納税者番号とは何か
何をするにも必要なのでしばらくすると覚えてポルトガル語でスラスラ言えるようになってしまう11桁の数字。
日本語表記 納税者番号
ポルトガル語 CPF(セー ペー エーッフィ)
形式 ◯◯◯.◯◯◯.◯◯◯-◯◯
インターネットで調べると、不動産の売買や年金受給などに使うためブラジルの税務局が発行している、、と難しい話が出てきます。
CPFって何の略なの?かというと。
Cadastrado(登録) de Pessoas Física(個人)なので、個人登録番号です。何が個人かというと、よく使う番号に企業登録番号というのがあって、それに対して個人、です。
税務局が発行しているし元々税務管理のためなので日本語では「納税者番号」と呼ばれますが、実態は以下にお伝えする通り生活に密着したとても便利な番号です。
日本のマイナンバーと違って強制的に番号をつけられているのですでに浸透済み。
駐在員家庭の場合、家族全員分を会社が取得してくれます。
以前は成人だけでしたが法改正で子どもにも、生まれたての赤ちゃんにも与えられるようになりました!
日本で生まれた子の分は大人同様に会社から申請してもらうのですが、現地で出産するとブラジルの出生届を受理してもらって発行される出生証明書にCPFが記されています。
ですので、これを会社から聞かれて報告することになります。
個人が持つ番号としては他に外国人登録、RNM(エヒ エニ エミ。以前はRNEでした)がありますが、こちらは自然に暗記するほど会話の中で出てくることはありません。
カードが発行され、身分証明となり、旅行の際にパスポートと併せて提示を求められます。
また、習い事の入会とか、子どもの入学、契約ごとに番号を記載するような感じです。
ブラジルの納税者番号は生活に密着していて便利
どんな場面で使うかを挙げてみます。
・店舗(スーパー、ドラッグストアなど)の会員登録、割引時
スーパーマーケットではレジで会員かを聞かれます。その際日本ではカードを出したりアプリ画面を見せたりしますが、CPFを言ったりボタンを打ち込むことになります。
クリーニング屋さんでは日本同様に電話番号だったりもしますね。
これをすると、処方箋薬とかも含めドラッグストアではたいてい割引になります。スーパーでも会員のみ安くなる商品を買っていると割引になります。
・郵便物の発送時
荷物を送る際CPFを尋ねられます。私の場合、渡伯後わりとすぐに日本へ送りたいものがあって、でもまだ会社から連絡を受けておらず、窓口で会社の現地総務さんに尋ねたらすぐに番号を知らせてくれました。
当時は数字を読むのもままならず、メッセージ画面をそのまま郵便局の女性に見てもらって発送しました。
・ショッピングサイトの利用時
現地楽天市場的なMercado livre (メルカド リブリ)でも実店舗のオンラインストアでも、インターネットショッピングは便利です。
住所氏名電話番号とCPFは割とどこでも登録が要ります。
・ホテル宿泊時やオフィスビルに入るときなど
その他色々と、登録された本人であるかを確認するのに、受付の人がCPFを使って検索することもあります。
とにかくあらゆる場面で尋ねられるのでいちいちメモを見るのも面倒になります。
カードはない
CPFは番号が発行されるだけでカードはありません。
会社からは登録の控えをコピーしてもらえました。
ちなみに本来、会計時にCPFを尋ねられて登録すると年末だったか、確か年に一度のタイミングで自分で手続きをすれば、税金がいくらか戻ってくるらしいです。
でも駐在生活の片言のポルトガル語レベルでは、そんな域には行けず、そしてすごく得するというわけでもなさそうな金額だったので、会計時に聞かれた時はNãoで通していました。
レストランでもクレジットカードの控えではなく領収書が欲しいという場合があると思いますが(recibo por favorへシーボ ポルファボールとかquero a nota,por favorケーロ ア ノーッタ ポルファボールとか)、店員さんにCPFが必要か?と尋ねられることがあります。
その際もsem CPFセン セーペーエッフィ、なしでOKです。
渡伯前に何か準備する必要はありませんが、なるほど、そんなもんかーくらいに思っておけばよいと思います。
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